ソウルメイトと出会ってから 《 番外編 64 》

2022年1月の冬空のもと...

私とだんな様は保護犬ちゃんに会いに施設へ

車で出かけることになりました。

まだコロナ禍ではあったので、

保護施設に併設されているドッグランにて

スタッフさんのお話を伺うことに ^ ^

のどかな山あいにあるその施設はスタッフさん

のご自宅と同じ敷地にあり、里親を求める

たくさんの猫ちゃんとワンちゃんが過ごして

いました。

こんなにも多くの

保護動物がいるんだ...

目の前の現実に

私もだんな様も一瞬言葉を失いました...

スタッフさんに案内され、気になった写真の

ヨーキーちゃん(♂)の元へ行くと...

同じく小さなヨーキーの女の子

黒の小さなパグの男の子

と、3匹が連なって元気に走り回っていました♪

みんなかわいい！！

私達が気になっている子は、他の2匹の子達の

後ろを小判ザメのように

「 待ってぇ〜 」

と追いかけてくっつく感じで走っています。

明らかにリーダー格ではありません(苦笑)

スタッフさんが

「どうぞ、抱っこしてあげて下さい ^ ^ 」

とおっしゃって下さり、私は屈んでその子を

抱き上げました。

ですがその子は人に抱っこされた経験が少ない

ようで...　身体をこわばらせ緊張したままです。

「ごめんね、少しの間だけ抱っこさせてね」

そうお願いして触れさせてもらうと、

おとなしくじっと我慢してくれました。

ワンちゃん抱っこするの久しぶりだなぁ...

あったかい...

思わず涙が出そうになります。

......前に飼っていた子(♀)とは違います。

この子(♂)は2kgと小柄なワンちゃんなのですが、

前の子は1.3kg。

もっともっと小さかったのです。

亡くなって8年経っていましたが

私の腕は過去の彼女の身体の重さを正確に

覚えていたのですね...

やはり...　同じ子は

もうどこにもいないんだよね。

そんなことはわかっているのに......

考えないようにしていたことを表に引っ張り

上げられ、パンドラの箱が開けられた感覚に

なりました。

だんな様もそっと彼を抱っこして

「 こんにちは ^ ^

　 ちょっとだけごめんね。

　

　 前の子より重いなぁ ^ ^ 」

...私と同じことを感じていたみたいです。

スタッフさんからは犬舎にいたその他の

ワンちゃん達も紹介されました。

赤ちゃんで飼われてすぐに遺伝的な要因で失明

して飼い主さんに捨てられてしまった子、

私達を怖がってずっと吠え続ける子もいました...

この施設の猫ちゃんワンちゃん

みんなどんな目に遭って、

どんな思いでここにやって来たのだろう...

そう思うと

自分と同じ人間の所業の闇に

とことんまで気持ちが落ちそうになりました。

でも彼らは...

"まだ殺処分という形で命を落とす子がいる世の中"

からレスキューされた幸せな子達なのです。

保護動物の現実を具体的に目の当たりにして、

前の子がどうの...という執着じみた思いから

このまま放っては置けないという考えになり

ました。

まずは一匹だけでも

もっと幸せにしてあげたい

それには私達夫婦が飼い主として適正かどうか

判断するトライアルを受けなければなりません。

ひとまず、2月から1ヶ月かけてヨーキーの彼を

預かる申し込みの手続きをスタッフさんと行い

ました。

そして...

夫婦だけの ( わりと ) 静かだった生活に

実におもしろいワンちゃんが

加入することに ♬

「 じちゅに おもちろい 」

続きは次回に ♪

前の話にもどる　or　つづく

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